研究課題
基盤研究(B)
微粒子が結晶状に配列した構造体であるコロイド結晶は、屈折率の周期的な変化によって光の伝播を制御できるため、光学材料として利用可能である。従来のコロイド結晶は一種類の微粒子で形成されているが、二種類以上の微粒子で構成される特殊な構造を有するコロイド結晶は、広範な波長域でバンドギャップを示すなど、ユニークな光学的効果を発現することが計算科学で示されている。しかしながら、その計算結果はいまだ実証されていない。本研究の目的は、我々が独自に開発したポリマーブラシ付与複合微粒子の合成技術を駆使し、特殊構造コロイド結晶の構築法を確立し、コロイド粒子の秩序形成に関する科学と技術のさらに発展させることである。