研究課題
基盤研究(B)
近年、電気自動車や再生可能エネルギーの導入に伴い、高エネルギー密度を有するエネルギー貯蔵デバイスの開発が進んでいる。しかしながら、既存の二次電池で多く取り入れられているインサーション電極を用いたシャトル方式では革新的なエネルギー密度向上は難しい。本研究では負極に金属の析出溶解を用いる金属二次電池に着目し、その目的を「金属二次電池を実現するための電池設計概念の構築」とする。特に注目する点は正極の充電状態制御であり、負極に載せる金属量ごとに電池を三つのタイプに分けて、特定の負極と正極の組み合わせについて、電池の設計指針を得ることにより、金属電池の実用化に向けて、一般的なセル設計概念を確立する。