研究課題
基盤研究(B)
マイクロ流路加工技術と最先端のレーザー分光・検出装置を組み合わせることで、あらゆるタンパク質分子の反応を時間分解計測できる汎用性の高い計測系をさらに発展させ、ATPを利用して小分子を細胞膜の一方から他方へと輸送する膜タンパク質であるABCトランスポーターの輸送・構造ダイナミクス観察に適用し、①輸送を構成する化学反応の共役、②離合・集散を制御する分子間相互作用、③構造変化の連動性、を明らかにする。その上で、複数の分子や分子部分の構造的連動・化学反応の協奏・分子間相互作用によって生体分子システムが実現している「高次機能の分子機構解明」を目指す。