研究課題
基盤研究(B)
本研究では、「デストラキシンは、どのようにV-ATPaseを阻害するのか?」という学術的「問い」を提起し、デストラキシン類の化学構造を基に、阻害機構の解明に繋がる標的タンパク質の同定を試みる。デストラキシン類に関して、(1)環状ペプチド構造、(2)MeAla残基とエポキシド側鎖の「存在」と「空間配置」が、生物活性発現に必須であることを見出している。そこで、申請者のグループが確立した全合成法や評価系を基盤にした構造活性相関研究を基点として、「生物活性を維持した分子プローブを作製」し、阻害機構解明の足がかりとなる標的タンパク質の同定を世界に先駆けて目指す。