研究課題
基盤研究(B)
生物の発熱では、細胞内の電子や分子の動きによる局所的な熱生産(ローカル熱生産)が、全体の熱生産(バルク熱生産)に大きく影響する。植物には「発熱植物」と呼ばれる一群が存在し、生殖器官である花において、動物と遜色ないバルクな熱生産能力を持つ。これまで、植物バルク熱生産の原因或いは結果であるゲノム構造や転写物の変化に関して、膨大なデータが蓄積しつつあるが、候補因子の発熱への関与を直接検証する実験系が確立されていない。本研究は、植物のバルク熱生産(稲葉)とローカル熱検出(稲田)の第一人者同士による融合型研究プロジェクトであり、植物における発熱検証系の構築とローカル熱検出による発熱機構理解を目指す。