研究課題
基盤研究(B)
本研究では、伝統的な機能性食品や生薬として利用されてきた植物より単離されたトリテルペノイドを対象として、化学合成(全合成)することで試料を供給し、生物活性を評価する。研究代表者は最近、ドミノ反応を基盤とした不飽和7員環骨格の構築法を確立している。本手法を用いれば、多数の官能基や複雑な縮環系を有する、合成化学的にもチャレンジングなトリテルペノイドの全合成が可能となる。これらのトリテルペノイドは複雑な骨格を有するため、誘導体化も難しい。全合成を利用した誘導体の供給が重要であり、これにより詳細な構造-活性相関研究を展開する。