研究課題
基盤研究(B)
複雑な階層構造を持つ食品分子について、ミクロ構造の視点からの食品の水分状態がマクロ物性(保存性と食感)を制御するメカニズムは未解明である。本研究では原子分解能からマイクロメートルに至る広い空間スケールでの水和構造などを解析し、「食品のミクロ構造変化に伴う、食品と水の界面の相互作用の変化」や、「食品の水分状態とマクロ物性の変化の因果関係」について調べる。デンプンの糊化や蛋白質の加熱ゲル化を研究ターゲットとし、水分活性やレオロジー特性といったマクロな食品機能物性を制御したり予測したりするための分子論的基礎を確立する。