研究課題
基盤研究(B)
アポミクシスとは、母親と同じ遺伝子型を持つ子孫が生み出される植物の生殖様式であり、F1ハイブリッド種の固定が出来るため育種上重要な課題である。アポミクシスを誘導するためには、胚と胚乳の両方の初期発生機構を解明する必要があるが両者ともに未解明な点が多い。多くのアポミクシス植物は胚のみが単為発生し、胚乳は受精する必要があり、受精に依存しない胚乳の単為発生はアポミクシス植物でも稀にしか報告されておらず分子機構の同定に至っていない。本研究では、ヒストンH3K27のメチル化修飾を担うポリコーム複合体構成因子の二重変異体において、頻繁に卵細胞と中央細胞が単為発生することに着目しその分子機構を明らかにする。