研究課題
基盤研究(B)
重要農業形質の多くは、関連遺伝子の転写調節によって厳密に制御されている。近年、ゲノム編集による転写調節領域への変異導入により、発現様式を最適化する試みがされている。一方、有用な変異パターンの選抜には多大な労力がかかる。そこで本研究ではイネをモデルとし、ゲノム編集酵素Cas3を用いた転写調節領域への高効率な欠失導入法の開発を行い、情報科学的手法により有用形質の付与に関わる転写調節領域候補を選抜し、有用形質の付与に関わる転写調節配列の同定を試みる。本研究の成果により、作物における転写調節領域の効率的な変異導入による有用形質の付与が可能となり、育種素材開発の加速化が期待される。