研究課題
基盤研究(B)
世界中の約30億の人々が主食として利用するイネの収量性向上は食料の安定供給の上で重要な課題である。イネは出穂期までに葉鞘などの茎部に大量のデンプンを蓄積し、出穂後にはそれを分解してコメの登熟に利用している。本研究では、出穂後の茎部におけるデンプン分解に関与する複数のβ-アミラーゼ遺伝子の機能の違いを解明し、さらにインディカ品種由来の茎部デンプン分解性を高める新規遺伝子の同定を進める。それらの解析をもとに、出穂後の茎部デンプン分解性の高い系統を作出すること、および高い茎部デンプン分解性がコメ収量と品質の向上をもたらすかどうかを検証することを目的とする。