研究課題
基盤研究(B)
強酸性土壌には植物の生育に有害なアルミニウムが多く含まれるが、ユーカリは旺盛に成長できる。申請者らは、ユーカリの根に多量に蓄積する加水分解性タンニンが、アルミニウムと結合して無毒化することを明らかにしている。植物内で加水分解性タンニンがどのような制御機構で生合成・蓄積されるのかを明らかにし、樹木や作物に強いアルミニウム耐性を付与することを目指す。本研究では、①複数の加水分解性タンニン生合成遺伝子の発現を制御する転写因子を選定し、②転写因子の機能を抑制したユーカリのアルミニウム耐性を調べることで、加水分解性タンニン生合成遺伝子転写制御機構と各代謝産物のアルミニウム耐性への寄与を明らかにする。