研究課題
基盤研究(B)
ゲノムDNAの特定領域を改変する「ゲノム編集技術」は、短期間での形質改変を可能とする。これまでに、申請者らは遺伝子組換えを使わないスギの核ゲノム編集技術「CPP直接導入法」を開発してきた。光合成能力の強化は、炭素固定量の増加やバイオマス増産に直結するため、低炭素社会の実現には不可欠である。しかし、光合成を担う重要遺伝子は葉緑体ゲノムにコードされており、従来の核ゲノム編集技術では改変できなかった。一方、葉緑体ゲノムを編集できる一分子タンパク質「mTALE-BE」が発表された。本研究では、「CPP直接導入法」にこの「mTALE-BE」を組み合わせ、スギの葉緑体ゲノムの改変に取り組む。