研究課題
基盤研究(B)
百年以上前に奥尻島で発見された真っ赤な辺材をつくるクワの「赤材桑」では、ヒドロキシケイ皮アルデヒド類が多量に細胞壁へ供給されることで、リグニンの分子構造が大きく変化する。当該リグニンの変化は、一年生の赤材桑の木材において種々の加工性を向上させる。本研究ではリグニンの特異な分子構造変化とそれに伴う木材の加工適性の向上が、野外で長期にわたって樹齢を重ねた個体においても継続的に発現するか否かを検証することで、リグニン改変を介した樹木育種の有効性を実証する。