研究課題
基盤研究(B)
植物成長ホルモンの一種であるオーキシン(IAA)が、麻痺性貝毒原因渦鞭毛藻の休眠細胞(シスト)の休眠や発芽の制御物質として働く可能性を示す現象を、予備的な研究で捉えた。本研究ではこの現象を検証し、細胞内外からの植物ホルモンの影響という新しい視点からシストの休眠・発芽制御機構を明らかにすることを目指す。さらに、シスト形成~発芽・増殖に至る一連の生活史に、植物ホルモンやその関連物質が与える影響を明らかにすることを目的とする。本研究は、有毒渦鞭毛藻の生活史制御による発生予測や被害軽減技術の開発など新技術開発の基盤となることが期待される。