低結晶質シリカが駆動するレガシーリンの可溶化と地域リン循環の適正化

• 研究課題/領域番号: 25K02144
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分41050:環境農学関連
• 研究機関: 秋田県立大学
• 研究代表者: 早川 敦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (10450280)
• 研究分担者: 浅野 亮樹 新潟食料農業大学, 食料産業学科, 准教授 (20646137) ; 頼 泰樹 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30503099) ; 仁科 一哉 国立研究開発法人国立環境研究所, 地球システム領域, 主任研究員 (60637776) ; 田代 悠人 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (10991143) ; 石川 祐一 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (60315603)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円); 2028年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2027年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
• キーワード: リン循環 / ケイ酸 / レガシーリン / もみ殻燻炭 / 循環経済

研究開始時の研究の概要

農地に過剰施肥されたリンの一部は，化学的に親和性の高い反応による土壌鉱物への取り込みにより，"レガシーリン"と呼ばれる難分解性の形で土壌に蓄積し，リン収支の著しい不均衡をもたらしてきた。レガシーリンを植物へ利用可能にすることが，農業地域におけるリン循環を適正化する最も有効な戦略の一つである。本研究では，低結晶質ケイ酸からなるもみ殻燻炭由来の溶存ケイ酸が土壌中のレガシーリンを可溶化するのかを評価するとともに，よりケイ酸を供給しやすいもみ殻燻炭を開発することでローカルな資源に高い付加価値を創造し，その循環利用とリン資源投入の削減による農業地域の循環経済を科学的知見に基づき提案する。