研究課題
基盤研究(B)
胎生期に低栄養下であった子牛では、全身の脂肪と骨格筋等の代謝、肝臓の分泌性因子や細胞内ストレス、その他代謝に重要な因子のDNAメチル化が変化する。肝臓由来の内分泌性因子や主要エネルギー代謝組織における受容体は、体内の臓器代謝調節作用に関わる重要な役割を果たす。これらの遺伝子の発現は、初期成長期の栄養条件変化の影響を受けると、成長後の体質が変化するように調節される。本研究では、黒毛和種牛母親のタンパク質栄養を調節して胎子の体質変化を誘導する場合に、産子における肝臓等の体内組織(骨格筋等)間の内分泌や代謝調節、細胞内ストレスの変化を介して、上記遺伝子群のヒストン修飾に起こる変化を中心に解明する。