研究課題
基盤研究(B)
炎症性腸疾患(IBD)は、犬の代表的な消化器病でありながらも根治が難しい疾患である。近年、幹細胞治療への期待が高まる一方で、安定的かつ効果的な治療成果をどのように実現するかが大きな課題となっている。幹細胞治療の細胞ソースである間葉系間質細胞(MSC)は複数のクラスターで構成される不均質な細胞集団である。そのため、治療ごとに細胞ソースのクラスター構成は異なり、細胞ソースに依存した治療効果のバラツキが生じる。そこで本研究では、クラスター単位での機能解析とIBDモデルを用いた検討から、治療効果に優れたクラスターを特定し、犬のIBD治療における理想的な細胞ソースの確立を目指す。