研究課題
基盤研究(B)
射出された精子は子宮から卵管へと移行して、運動様式の変化や精子頭部に含まれる酵素の放出などを伴いながら卵管膨大部で卵と受精する。不妊症は社会的な問題だが、約5割の男性不妊症の原因は分かっていない。その原因の1つとして、精子が体内でどのように卵と受精するのか、ライブイメージング技術の進歩から雌性生殖道内における精子挙動は明らかになってきたものの、その分子メカニズムはよく分からないことが挙げられる。そこで本研究課題では、射出精子が受精するまでに起こす接着・融合の生理学的意義とその分子メカニズムの解明を目的として、遺伝子改変マウスを用いた個体レベルでの解析を行う。