研究課題
基盤研究(B)
近年、腸内細菌叢が脳腸相関に関与していることが明らかとなってきた。一方で動物実験に多用される齧歯類は食糞行動で腸内細菌叢の代謝産物を得ている。そこで本研究では、食糞回数の多いキヌゲネズミ科実験動物を用いて、食糞行動が、腸内細菌叢、血液生化学検査値、miRNA、行動特性などにどのような影響を与えているのかを明らかにすることで、食糞行動と脳腸相関の関係性を多段階的に検証する。本研究は齧歯類の食糞行動の新たな生物学的意義を探索して明らかにするだけでなく、キヌゲネズミ科実験動物を含めた齧歯類を用いた動物実験を行う際の「よりよい実験デザイン」を構築するための重要な知見を提供する。