研究課題
基盤研究(B)
DOCKファミリー分子は、RhoファミリーGタンパク質であるRacとCdc42を活性化する進化的に保存されたRhoGEFである。ヒトでは11種類のDOCKファミリー分子が存在し、細胞形態形成を通じて様々な生理機能を示す一方、がんなどの疾患との関連も報告されている。本研究では、DOCK分子の多量体化や複合体形成の構造ダイナミクスを、クライオ電子顕微鏡などを用いて解析し、分子活性制御機構の解明を目指す。高次構造形成に重要な相互作用と細胞機能との関係を明らかにすることで、DOCK-Rac/Cdc42シグナル伝達を操作する新薬の開発につながることが期待される。