研究課題
基盤研究(B)
本研究ではタンパク質から構成された操縦可能なマイクロロボットの開発を目指す。我々は以前、モータータンパク質の一種キネシンを改造し、紫外線照射部位にキネシンの運動活性で収縮する人工筋肉を構築する方法を開発し、大きさ数ミリメートルの微小機械の動力として利用できることを実証した。さらにキネシンの運動活性を青色光でON/OFF制御できる人工キネシンの開発にも成功し、光信号によるマイクロロボットの操作が可能になりつつある。本研究では、より高い収縮・弛緩能を持つキネシンおよび、より長時間安定に駆動できる人工筋肉を開発し、タンパク質を分子レベルから設計した操縦可能なマイクロロボットを実現する。