研究課題
基盤研究(B)
申請者はこれまでに以下の複製ポリメラーゼの校正活性における新機能を発見した。(1)ウイルス感染症治療に汎用されるヌクレオシド類似体のゲノムからの除去にε校正活性が貢献する。(2)断裂した鋳型鎖での複製により発生するDNA二重鎖切断の防止にε校正活性が必須の機能を果たす。(3)δ校正活性がゲノム安定性を維持することで生存に必須の機能を果たす。本研究では、ゲノム編集により作出した変異細胞を用いた遺伝学的解析により、このような多様なゲノム維持機能におけるポリメラーゼδとε校正活性の作用機序の解明と役割分担連携について研究し複製ポリメラーゼの校正活性が担うゲノム維持メカニズムの全貌を解明する。