研究課題
基盤研究(B)
生殖細胞の品質は生殖効率や次世代の正常な発生に関与する.本研究では卵母細胞の細胞質の品質管理に着目し,線虫生殖腺をモデルに選択的オートファジーの関与を明らかにする.まず,生殖細胞内におけるオートファジー経路のflux評価系を構築し,ライフスパンを通じたオートファジー活性の変化を明らかにする.また,基質選択性を規定するオートファジーアダプターのうち生殖細胞で発現する因子について生理的基質の探索を行う.また,アダプターの変異体について受精能や胚発生率,加齢による受精能の変化などの表現型解析を行う.これらの解析を統合し,オートファジーが卵母細胞の細胞質品質管理において果たす役割を明らかにする.