研究課題
基盤研究(B)
私たちの身体は、筋肉細胞・神経細胞・免疫細胞など多様な形と働きを持つ約300種類の細胞から出来上がっています。これらの細胞がそれぞれに固有の働きを示すためには、細胞内の構造や物流を支える微小管という「細胞骨格線維」をそれぞれ固有に配置し組み立てることが必要です。私たちは、細胞内の物流センターであるゴルジ体を足場にしながら、微小管の集合構造をコントロールする新たなしくみ、タンパク質を見出しました。本研究では、この仕組みを分子レベルで解明することを通じて、ヒトの身体が出来上がる仕組みの基本原理、および、その異常に起因する疾患の発症原因の研究を進めています。