研究課題
基盤研究(B)
神経細胞はシナプス「特異性」を有する一方,何らかのシナプスを形成する「無差別性」の側面を持ち合わせている。そこで、ショウジョウバエ視神経で近年発見した特異性を司る膜タンパク質ペアBeatIIb-SideIV複合体に加え,他のBeat-Sideファミリーのメンバーによるシナプス形成のタンパク質複合体を網羅的に同定する。また,神経細胞全般に共通するシナプス形成因子に結合する受容体ペアを同定する。これらのアプローチで神経細胞が有する二面性のメカニズムを解き明かす。本研究でシナプス特異性を司る根本原理が明らかになれば,関連疾患の発症機序の解明と神経回路の繋ぎ替えによる治療法の開発に繋がる。