研究課題
基盤研究(B)
脳は数百億のニューロンやグリア細胞からなり、認知、記憶、などの精神活動を担う。大脳新皮質は哺乳類進化で獲得された構造で、6層からなり各層に同種のニューロンが精緻に配置されている。この精巧な大脳新皮質は胎児期という限られた時間の中でどの様に出来るのか? これに関して、“サブプレートニューロン(SpN)”と呼ばれる大脳発生の最初期に生まれ、自発神経活動をする細胞群が脳神経回路の構築に重要な役割を果たすことが明らかになりつつある。本研究は、脳神経回路構築におけるSpNの役割を明らかにすることで、自閉症や発達障害にも密接に関与する “SpNの神経活動ダイナミズムによる脳発達とその進化”の解明を目指す。