研究課題
基盤研究(B)
植物は高い再生能力を持っており、幹細胞新生を経て新たな器官を生み出す器官新生と、傷ついた組織を元通りに治す組織修復という異なる再生応答を行う。器官新生と組織修復は、いずれも傷シグナルおよびオーキシンによって促進的に制御されるが、共通の誘導シグナルの下流で異なる再生応答が特異的に制御される機構は明らかになっていない。私はこれまでに、特異的再生応答の鍵を握る転写制御因子の特定に成功している。本研究では植物が場面に応じて最適な再生応答を使い分ける巧みな制御機構について明らかにすることを目指す。