研究課題
基盤研究(B)
カルシウム(Ca2+)は、生命活動の根幹を支える必須ミネラルである。脊椎動物において、体内のCa2+恒常性は、Ca2+貯蔵庫である"骨"を中心とした内分泌システムによって厳密に調節される。では、骨の存在しない昆虫をはじめとする無脊椎動物では、体内のCa2+恒常性はどのように保たれているのだろうか。本研究では、分子遺伝学的技術の発達したショウジョウバエをモデル生物として、骨のない動物においてCa2+恒常性を調節する内分泌システムを追求する。特に、ショウジョウバエでしか成し得ない技術や利点を最大限に駆使することにより、Ca2+恒常性に関わる臓器間連携の全体像を明らかにする。