研究課題
基盤研究(B)
古代の環境や生態系の推定は手がかりになる情報が少なく、各地域の数千から数万年レベルでの環境変動や生態系の変遷の歴史は多くが不明なままである。微生物は環境に依存して生息しており、環境が変わると微生物の系統組成も変わる。つまり、微生物の組成がわかれば環境の種類や温度等の環境パラメータを推定可能である。本研究では湖底や洞窟堆積物に対して古代DNA解析を行い、当時の微生物群集の組成を復元し環境を推定するソフトウェアを開発する。本手法を様々な湖底堆積物や洞窟堆積物等に適用し、過去から現在までの生態系の変遷を記述し予測手法を改良することで、環境変動によって生態系がどう変遷するかを予測可能にする。