研究課題
基盤研究(B)
シナプス、AISや髄鞘下ドメインの構造的可塑性の制御機構は、神経細胞機能さらには脳高次機能の分子基盤として、神経科学の重要命題と捉えられる。これら細胞膜ドメインは、特定の機能タンパク質が選択的に局在化する。タンパク質の細胞膜局在を制御する脂質修飾のうち、パルミトイル化は可逆的反応であり、様々な細胞機能をダイナミックに制御すると考えられる。代表者らは、このパルミトイル化サイクルを駆動する酵素群を先駆的に同定し、シナプスタンパク質の動態制御機構を明らかにしてきた。本研究では、パルミトイル化サイクルの多様性に着目して、神経細胞局所の動的機能におけるパルミトイル化サイクルの生理的意義を明らかにする。