研究課題
基盤研究(B)
我々ヒトを含めた動物は、ライフステージの進展に応じて行動や生理状態を適切に調整することができる。例えば、女性の妊娠期には出産、授乳、子育て行動に備えるために、食欲・摂食量の亢進が見られる。我々は、マウスモデルにおけるウイルスベクターを用いた比較コネクトミクス研究から、妊娠期には視床下部のオキシトシンニューロンに入力する特定の神経回路に接続の変化が生じており、この変化が摂食量の調整に関与しているとの新しい知見を得た。本提案は、この新規知見を基盤として、ライフステージに伴う食欲や代謝量の変化を支える分子・神経回路機構を解明する。