研究課題
基盤研究(B)
本研究では、脳内の血管の拡張収縮運動を向上させると、脳の血流が促進され、老廃物のクリアランスが生じ、結果として、学習や記憶等の脳の高次機能の亢進につながることを示すことに挑戦する。これまで本研究者は、ゆっくりと左右に振れる縞模様をマウスに見せると、血管径が拡張と収縮を繰り返す血管運動(バソモーション)が誘導されることを示してきた。このような視覚刺激のトレーニングを繰り返すと、次第に血管運動は可塑的に増幅され、ついには、全脳にわたって血管運動が完全に同調するようになった。そこで、本研究では、バソモーショントレーニング=バソトレによる脳機能亢進効果のメカニズムを同定する。