研究課題
基盤研究(B)
本研究は、免疫寛容の制御に重要な核内受容体NR4ファミリーと、多能性遺伝子の発現制御やがん幹細胞の維持に関与する核内受容体NR6を創薬標的として開拓することを目的とする。これらの核内受容体は、立体構造に関する情報が乏しく、有効なリガンドは未だ発見されていない。本研究では、NMR、X線結晶構造解析、CryoEM、MDシミュレーションなど、様々な構造生物学的手法を統合的に活用し、NR4およびNR6の新たなリガンド結合部位を特定する。得られる知見は、オーファン核内受容体の機能を制御する分子の設計に応用でき、自己免疫疾患やがんに対する新しい治療法の開発に貢献する。