研究課題
基盤研究(B)
「病は気から」の諺にあるように、以前より神経系と免疫系が密接に繋がっているのではないかと考えられてきた。現に100年前、昆虫を用いて神経系が免疫系に影響を与えていることが示されている。しかしその後、神経系による免疫制御に関する研究には、哺乳動物はおろか、昆虫においてですら,ほとんど進展がない。そこで、ショウジョウバエの神経操作技術を免疫研究に導入し、経口感染した病原菌と、腸内常在菌に対する抵抗性を制御する神経細胞を同定した(J. Exp. Biol. 2016)。本研究では、この神経回路の固有特性を明らかにすると共に、この神経がどのように腸管機能を制御しているのかを明らかにする。