研究課題
基盤研究(B)
天然資源からアルツハイマー治療薬ガランタミンや強力なアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害活性を示すフペルジンA等が単離されてきた。これらの化合物には,神経成長因子促進作用を有することも報告されている。AChE阻害作用に基づく薬剤は,脳内AChEのバランスを整えることで記憶障害の改善を図る対症治療薬となるが,その誘導体に神経成長因子促進作用の増強を見い出すことができれば,神経変異疾患に対する根治治療薬の開発に繋がることが大いに期待される。本研究では,ガランタミンやフペルジンAの生合成に関わる酵素に変異を導入することで,これらの類縁体生産に資する機能を改変した酵素を生み出すことを試みる。