研究課題
基盤研究(B)
近年、“超硫黄分子”と総称されるポリスルフィド類が生体内で酵素的に生成され、ミトコンドリア生合成制御などのさまざまな細胞機能調節において重要な役割を果たしていることが明らかにされつつある。神経細胞の分化・成熟において、ミトコンドリアはエネルギー供給源としてだけでなく、レドックスバランス維持など、さまざまな細胞機能の重要な調整因子として機能することが示されているが、その詳細な分子機構には不明な点が多く、さらに超硫黄分子の寄与についてはよく分かっていない。そこで、本提案研究課題では、申請者らが開発した解析技術「超硫黄分子オミクス解析技術」を用いて、超硫黄分子による神経細胞の分化制御機構を解析する。