研究課題
基盤研究(B)
睡眠構造は、睡眠周期と各睡眠ステージのバランスによって形成され、加齢とともに変化する。加齢による睡眠構造の変容は、成長過程に応じた神経回路の構築や身体機能の修復をもたらす一方で、生理的老化による変化は、睡眠の質を低下させ、認知症や心血管疾患の発症、免疫力の低下を引き起こす。しかしながら、加齢が、どのようにして睡眠構造を変化させているのかは不明である。そこで本研究では、加齢とともに状態遷移するモノアミン系システムを同定し、睡眠・覚醒制御機構に与える影響を分子神経科学的に解明することで、睡眠構造の加齢変容メカニズムを明らかにする。