研究課題
基盤研究(B)
糖尿病網膜症や加齢黄斑変性の末期では線維化によって神経組織構造が破綻し、失明に至る。しかし、網膜線維化疾患に対しては未だ有効な治療法がない。我々はマウス網膜において血管壁を被覆するペリサイトを消失させると、マクロファージの浸潤を伴う慢性炎症が線維化を惹起する実験モデルを新たに確立した。このモデルではCD206陽性マクロファージが線維化を誘導することを明らかにしている。本研究では、米国NIHが開発したCD206アゴニスト化合物を網膜線維化モデルマウスに投与し、線維化の抑制効果およびマクロファージの形質変化を解析する。