研究課題
基盤研究(B)
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、肺胞毛細血管バリアの破綻により致死的な呼吸不全を引き起こすが、その発症機構や高齢者が重症化しやすい理由は未解明である。本研究では、血管バリア維持に重要なRap1シグナルが炎症性サイトカインや加齢によりどのように抑制されるか、さらに肺胞毛細血管内皮に発現するApelin-Apj系がARDS病態にどのように関与するかを明らかにする。加えて、加齢によるRap1およびApelin-Apj系の機能低下がARDSの重症化にどう寄与するかを検証し、新たな治療戦略の基盤を提供することを目指す。