膜型タイト結合タンパク質が担うがん悪性化機構の解明を通じた接着分子標的療法の構築

• 研究課題/領域番号: 25K02473
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分49020:人体病理学関連
• 研究機関: 旭川医科大学
• 研究代表者: 高澤 啓 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00593021)
• 研究分担者: 廣橋 良彦 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30516901) ; 高澤 久美 旭川医科大学, 医学部, 客員助教 (50359709)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円); 2027年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円); 2026年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円); 2025年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
• キーワード: タイト結合 / 膜型タイト結合タンパク質 / がん細胞での異常発現 / 抗細胞接着

研究開始時の研究の概要

従来、細胞間接着装置タイト結合は、腫瘍の悪性化を抑制する「がんのゲートキーパー」とみなされてきたが、近年、種々のがん組織でタイト結合関連タンパク質の異常高発現が相次いで報告され、がんの有望な治療標的として注目を集めている。本研究では、膜型タイト結合タンパク質高発現とがん悪性化機序の解明、標的とする抗体が有する抗腫瘍効果機序の解明を通じて、膜型タイト結合タンパク質を「がんで異所性高発現する悪性化因子」として再定義して「細胞間接着＝がん抑制」という概念からのパラダイムシフトを目指す。さらに、タイト結合関連タンパク質群を標的とした新たな治療戦略、「抗細胞接着を基盤とする制がん戦略」の創出を目指す。