研究課題
基盤研究(B)
ウイルス感染の感受性を規定するヒト側の要因は数多いが、データ科学の進展の一方でその全容は明らかではない。その一因として「対立遺伝子の両方に異常が生じたこと(潜性遺伝)による破局的な病像でないが、それでも免疫の大きな異常を起こすような顕性遺伝の先天疾患の多くが未発見であるから」という可能性が挙げられる。申請者らはこのような「隠れ免疫疾患」の例として、新疾患「顕性LIG4 不全症候群」を発見した。本研究では、その発症機序の解明も代表例に含める形で、ウイルス易感受性・成人発症・顕性遺伝を示す新たな先天免疫不全疾患群を患者コホートで特定し、病態を蛋白質解析・先端画像解析系などを組み合わせ解明する。