研究課題
基盤研究(B)
赤痢アメーバは、ヒトの大腸に寄生しアメーバ赤痢を引き起こす寄生原虫である。アメーバ赤痢は発展途上国だけでなく先進国においても公衆衛生上重要な疾患であり、その病原性の解明と新規薬剤開発が危急の課題である。赤痢アメーバの生活環は栄養体期とシスト期の2つで構成される。赤痢アメーバの含硫脂質代謝の最終代謝産物の1つである、コレステロール硫酸(CS)はシスト形成を促進する。CSはステーシ間で局在を大きく変化し多機能性を発揮するが、局在変化のメカニズムは未解明である。本申請研究では、CSがステージ毎に多機能分子として機能するための作用機序ならびに制御機構の解明を目的とする。