研究課題
基盤研究(B)
私達は、発癌リスク因子でもある細胞内寄生性細菌性器クラミジア(Chlamydia trachomatis)の細胞内適応機構の仕組みをその薬効が分子レベルで良く理解されている既存薬(計4,441)とAKT/MAPK経路の阻害剤(計553)への感受性を手掛かりに探ってきた。その結果、この菌が低酸素を好み癌の進展に関わる情報伝達経路を酸素分圧依存的に切り替えながら利用していることに気づいた。そこで癌と類似する感染細胞の特徴を手掛かりに、クラミジアが酸素分圧依存的に利用する標的分子を切り替えて細胞に適応する仕組みから病原体の新たな細胞内適応機構解明研究を展開する。