研究課題
基盤研究(B)
ウイルス感染を感知した細胞はI型インターフェロン(IFN-I)を放出する。IFN-Iを受け取った細胞では数百とも言われるIFN応答遺伝子の発現が誘導され抗ウイルス状態になる。IFN-I経路はウイルス感染時の宿主の主要な一次防衛機構であり、病態形成に深く関与している。これまでに、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス感染系を用いて、IFN-Iシグナルを介したウイルス感染制御に寄与する新規細胞因子を同定した。本研究では、この因子のIFN-I経路活性化における役割を解明し、IFN-Iシグナルが規定するウイルス感染病態の理解に資する新たな分子基盤の構築を目指す。