研究課題
基盤研究(B)
特発性肺線維症は、慢性的な上皮障害により呼吸機能を担う肺胞の構造が破綻し、I型コラーゲンなどの膠原線維に置き換わり修復不可能になることで呼吸機能が損なわる致死性疾患である。根本的な治療法は未だなく、発症機序を解明することで新規治療法の発見が望まれている。持続的な炎症により血管リモデリングが生じ、炎症応答やコラーゲン産生、血管新生の変化を介して線維化が進行する。しかし、肺線維化進行に伴う血管リモデリングによる免疫応答の詳細な制御機構は不明である。本研究では、肺組織特異的な新規ペリサイト集団に発現するgp130シグナルに着目し、「線維症病態におけるペリサイトの新規肺保護メカニズムの解明」を目指す。