研究課題
基盤研究(B)
がん細胞と組織を構成する実質・間質細胞群との細胞間相互作用が転移過程に果たす機能においては、依然として解明が待たれる分子機構が多く残されている。生体組織の細胞間相互作用の解析において、空間トランスクリプトミクスや多重蛍光染色の技術発展が目覚ましいが、現状、転移の鍵となる特異な細胞間相互作用を媒介する分子の同定は容易でない。そこで本研究では、がん細胞と相互作用する組織構成細胞を生体組織で簡便かつ高効率に蛍光標識する技術によって、破砕組織から相互作用パートナー細胞を同定・単離し、数千のRNA・タンパク質の発現レベルを網羅的に検出する高深度マルチオミクス解析パイプラインを確立する。