研究課題
基盤研究(B)
情動は喜怒哀楽の感情であり、生存に関わる記憶・判断に不可欠である。例えば恐怖の記憶に関する脳領域として、脳の前頭前野の重要性が多く報告され、その機能異常は心的外傷後ストレス障害など慢性的な心の病につながる。しかし、前頭前野内の詳細な仕組みは多くが不明であり、その機能異常に基づく疾患の決定的治療法も確立出来ていない。そこで本課題では、モデル動物であるマウスを用い、光学・機械学習による脳回路動態を紐解く独自技術をもとに前頭前野内の複雑な動作原理を理解し、精神疾患の治療等への応用を目指す。