研究課題
基盤研究(B)
SCN2A遺伝子がコードする電位依存性ナトリウムチャネルNav1.2は、発達期の大脳皮質で神経細胞の活動電位発生を司り、その変異はてんかんの原因となるが、発症メカニズムはよくわかっていない。応募者は最近、Nav1.2のてんかん原因変異体を発現させたマウス大脳皮質の神経細胞で、新規の細胞形態変化が起き、痙攣発作時の興奮性が上がることを発見した。本研究では、変異がてんかんや脳形態異常を引き起こすメカニズムを細胞形態変化の解析から理解し、モデルマウスと患者iPSC由来神経細胞から関連遺伝子を特定して介入実験を行うことで、Nav1.2変異によるてんかんの病態の理解と予防・治療法の開発に貢献する。