研究課題
基盤研究(B)
生体の血管機能として、出血時にはすぐに血栓を形成して出血を止める一方で、傷害のない血管では血管内血栓の形成を抑制し血液の循環を確保する。 これらの機能が適切に働かないと、大出血あるいは血栓症を起こすことになる。これまでは主に採取した血液成分を解析した結果に基づいて血栓止血機構は理解されてきた。実際の生きた個体の血管ではどのようになっているのか。本研究では、血流、血液成分、 血管壁の相互作用に着目し、生きた個体(マウス)の血管を生体顕微鏡 にて可視化し、血栓止血機構の時空間的制御を明らかにする。