研究課題
基盤研究(B)
自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は、対人コミュニケーション障害、言語発達遅延、興味の対象へのこだわりと反復常同行為を中核症状とするが、対人コミュニケーション障害に有効な治療薬はない。下垂体後葉ホルモンのオキシトシン (oxytocin: OT)がその有力候補とされていたが、臨床試験で示された効果は限定的であった。その理由として、天然型のOTが生体内で分解されやすく、しかも脳内移行性が低いことが考えられている。そこで、長時間作用型OT誘導体化合物を開発することにより、ASDのの薬物治療への橋渡しをすることを目的として本研究を行う。